防犯スコアの見方と算出方法

防犯スコアの考え方と、データを見るときの注意点

防犯スコアは、単純な犯罪件数ではなく、人口あたりの発生率をもとに、東京都内の町丁同士を相対比較した指標です。

1. 防犯スコアとは

  • 相対的な比較の目安: 人口規模の違う町丁でも比較しやすくするためのスコアです。
  • 発生率を重視: 犯罪の「件数」だけでなく、そのエリアに住む「人口」に対する割合を見ています。
  • 重大犯罪への重み付け: 凶悪犯や侵入窃盗など、生活への影響が大きい犯罪をやや強く評価し、自転車盗などの軽微な犯罪とのバランスを取っています。

2. 計算式の詳細

① 加重犯罪発生率(rate)の算出

警視庁の罪種別認知件数を重み付けし、人口100人あたりの発生率に換算します。

加重件数 = 凶悪犯・粗暴犯・侵入窃盗 × 3.0

+ 非侵入窃盗 × 1.5

+ その他 × 0.5

rate = 加重件数 ÷ 居住人口 × 100

重み付けは生活安全への影響度を基準に設定。凶悪犯・侵入窃盗を重く評価し、自転車盗などの軽微な犯罪との差異を考慮しています。

② Tスコア化(都内相対位置)

T = 50 − 10 × (rate − 都内平均) ÷ 標準偏差

※ 上位5%の外れ値は95パーセンタイル値にクリッピング

※ Tスコアは 35〜65 の範囲に丸め、外れ値の影響を緩和

③ 1.0〜5.0 スコアへの変換

score = 1.0 + (T − 35) × (4.0 ÷ 30.0)

T=35 → score=1.0 / T=65 → score=5.0

④ 犯罪発生率トレンドの算出

最古年(2021年)と最新年(2025年)の rate を比較して変化率を算出します。

変化率 = (2025年rate − 2021年rate) ÷ 2021年rate × 100 (%)

−10%以下 → 減少(改善傾向) / +10%以上 → 増加(注意傾向) / それ以外 → 横ばい

スコア未算出の扱いについては、よくある質問にまとめています。

3. 人口あたりの比較の採用理由

大きな街(人口が多い)は単純な件数だけを見ると犯罪が多く見えて不利になりやすく、小さな街は件数が少なく見えやすくなります。 そのため、このサイトでは「人口あたりの発生率」を使って比較し、規模の違う町丁でも見比べやすくしています。

4. スコアの注意点

防犯スコアはあくまで傾向を示す指標です。以下のような点に注意してください。

  • 夜道の明るさ、街灯の有無、人通りはデータだけでは分かりません。
  • 建物の管理状態(オートロックや防犯カメラの有無)によっても安全性は大きく変わります。
  • 引越しの判断においては、駅からの距離や生活利便性と合わせて、必ず現地を確認することをおすすめします。

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